頚椎と腰椎のカーブは先天的には形成されておらず、後天的に形成されて行く。
腹臥位の幼児が生後3ヵ月で頭を持ち上げ始めると、背部側の筋収縮が起こり、頚椎を前彎曲方向に引っ張り「前彎」カーブを形成する。幼児がハイハイをして移動する時は、この力学的作用は継続し続ける。
そして幼児が立ち歩きを開始すると今度は腰椎に「前彎」カーブの形成が始まる。
正常な矢状カーブの頂点は、C4-C5,T6-T7,L3であり、正常な人の前彎と後彎の変動幅には開きがあり、一般にアジア人はその角度が小さいと思われています。また人種間においての筋の発達要素等も前後彎形成に関与しているかも知れません。