① 靭帯が生理学的関節可動域内の中で運動中に引き伸ばされ、その弾性を回復出来るなら→弾性変形
② 靭帯が関節可動域を越えて伸張し、その部分が引き伸ばされたままで残る場合→増殖変形
靭帯の損傷時に生じる「増殖変形」の大きさは、靭帯にかかる損傷時の力の大きさに依存する。この靭帯損傷により靭帯組織の弾性繊維の減少を招く瘢痕形成が形づくられる。
靭帯弾性が低下すると関節機能が異常をきたし、再損傷を起こしやすい。
靭帯損傷からの回復期間は損傷部位への血液供給に依存しており、厳しい活動、重労働、リハビリテーションなどをする場合、完全に治癒していない靭帯に歪んだ力を加える可能性があるため、臨床ではこれらを考慮する事が重要です。